看護師,当直業務

法改正により変わった配置人数と診療報酬

2006年の法改正により診療報酬が改正されてから、看護師の夜勤時の配置人数は患者10人に対し看護師が1人、また看護師人員配置は2人が必須という当直の勤務形態がとられています。
診療報酬の改正とともに、看護師1人の当直時間がひと月72時間以内という上限が決められました。

ここでも看護師不足の問題が…

しかし看護師不足の今、当直をこなすための看護師の人数確保が困難であり、少ない看護師の人数で夜勤を持ち回ります。
また看護師1人の夜勤時間が72時間以上を超えた場合は、ランク分けされている診療報酬のランクが下がってしまいます。

最低でも看護職員の比率が入院患者の40%くらいに達していないと、看護師1人の夜勤時間を超してしまうので、72時間を超えないように看護師の人数確保に各機関が乗り出しているようです。

他の病院でアルバイト!?

夜勤手当で生活の基盤を作っていた看護師は、当直時間の上限が決められたため、その分収入も減額し、従事している病院の勤務時間外に他の医療機関でアルバイトとして勤務するナースもいるようです。

当直での業務内容とは?

夜勤業務は、日勤業務との内容が変わらず、日勤時に患者6〜8人に対して看護師1人の受け持ちが、夜勤時には患者10人に対し看護師が1人という勤務形態に変わります。

病院によっては、看護師不足のためパートやアルバイトを募集して、夜勤を行っている所もあります。
当直は、業務→仮眠→業務というように体に負担のかかる勤務です。

夜勤の仕事の流れ

勤務先の病院・施設に出勤し、日勤ナースからの申し送りを聞き、患者の情報収集を行います。

患者の体調などに異常がないかを観察しながら見回り、排泄介助や体位交換(体の向きを変える介助)、睡眠を取りながら点滴を行っている患者の点滴パックの交換・追加、どうしても寝付けない患者には医師に睡眠薬の処方をしてもらったり、手術後や病気による痛みに耐えれず眠れないという患者には鎮痛剤を処方してもらいます。

2名以上の看護師の配置ですが、深夜であってもナースコールが鳴らないことはなく、常に患者のケアに向かっています。

仮眠時間と褥創ケア

仮眠時間は、一緒に当直を行っているナースと交代で2〜3時間くらい取ります。

一人が仮眠中のときは、もう一人の看護師がナースコールの対応から記録類の整理、見回りなどを行います。自分で体位を変えられない(寝返りをうてない)患者には、最低でも2時間ごとに体位交換を行いに病室を訪問します。

同じ姿勢でばかり寝ていると、同じ部位にばかり体重がかかり、褥創(床ずれ)になるからです。
昔から「褥創は看護師の恥」とも呼ばれていましたので、どの医療機関も褥創に対するケアは心がけているようです。

当直の種類

勤務する病院によって準夜勤と深夜勤があり、2交替制と3交替制での当直が行われているようです。

また当直が終了した日はその後帰宅となり、再度病院に出勤しなくても良く、休みとなるので体をゆっくり休ませることができるでしょう。

患者に起こる夜勤トラブルとは

患者によっては不穏(精神的に不安定な状態)になったり、点滴の抜去、体に挿入されているチューブと抜いたり、汚物によるパジャマやベッドシーツの汚染など、時には暴れる患者の抑制(ベッドに紐で手足を縛ること)をしなくてはいけません。

看護師は患者の点滴やチューブの抜去に対して、もう一人の看護師とともに再度挿入を行ったり、リネン交換を行っています。

患者の異常を発見したら、すぐに当直医に連絡し、指示を仰ぎ、家族への連絡や急変に対応しなくてはいけません。ですが治療を行っても亡くなってしまうケースもなくありません。
しかし看護師が落ち込んでいる暇はなく、家族のケアに徹さなければなりません。

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